December 26, 2010

カタカナ英語?

こちらもやっと本格的な雪になりました。
今夜はずっと降って、30cmくらいになるらしいです。
明日は雪だるまが作れるかも!!!

というところで、雪だるまの歌です。



木村カエラさんが歌っている、このドコモのテレビCMソング、
日本ではクリスマスソングとして大流行らしいです。
日本語が上手なアメリカ人の知り合いに、このカタカナ英語には参った、
と紹介されて、見ました。

実は、私も1回目は、これ何語だろう、と思いました。
A winter fairy is melting a snowman.と繰り返しているんですが、私には、言われるまで、日本語にも英語にも聞こえませんでした。

YouTubeでは発音がひどいと酷評されていましたが、個々の「発音」はそんなに問題じゃないと思います。それぞれの音はかなりきれいに発音されているし、"r"をはっきり発音しないのが普通の地域もありますから。

でも、何でこうも聞き取りにくいのかとちょっと考えてみました。

まず、メロディーが英語のイントネーションにあっていないことがあると思います。
"A winter fairy is"は"ウィ"と"フェ"にアクセントが乗るリズム&メロディーでまだいいんですが、"melting a snowman"の方は、アクセントが乗らず弱く発音される冠詞の"a"でいちばん音程が高くなる(自然とアクセントがつく)上に、meltingの最後のgとくっついて、アクセント付きの「ガ」になるあたりが、すごく違和感があります。同じ理由で、スノーマンのマンで音程があがる時も、ちょっと気持ち悪いです。

もう一つは、歌詞の意味が分からないってことがあると思います。
「冬の妖精が雪だるまをとかす」って、イメージできないんです。
アメリカ人の友だちにも理解できないといわれました。
カエラさんのホームページでは、お腹の赤ちゃんを意識した曲で、子供のしか見えない妖精がテーマになったり、子供っぽい歌詞や歌い方をしたとのこと。冬の妖精が「雪だるまと踊る」とか「雪だるまを散らす」とかだったら、よく分かるんですけど。"melt"という動詞が"a winter fairy"の行動としてあまりにマッチしないからなんじゃないかな。

カタカナ英語が分からないというのも、個々の音の発音じゃなくて、イントネーションや歌詞の意味による部分が大きいんじゃないのかと思います。

というわけで、私は歌詞と節回しに違和感があります。でも、乗りのいい、かわいい曲だと思うし、好きな人がいるのも分かります。
この英語が日本人の間で受け入れられるなら、Japanese English(日本の英語)の例ということになるでしょうか。アメリカ英語の教材としてはおすすめできませんが。

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